東京脱出日記

31歳、女。東京在住。素敵な暮らしを目指します。

日々の生活に疲れた全ての大人たちへ。映画「プーと大人になった僕」を見てほしい

ご無沙汰してます、ユーコンです!

 

最近転職をしまして、慣れない環境に疲れ、仕事でのやりがいを見出せず、毎週月曜日は体調を崩しがちになっていました。 そんな中ふと見かけた映画の予告編。

 

仕事に縛られ人生に疲れた主人公にくまのプーさんが投げかける言葉「それは風船より大切なもの?」。この言葉に少しでもグッときたならばぜひこの映画、「プーと大人になった僕」を見て欲しいです。

 


映画『プーと大人になった僕』予告公開

 

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あらすじ(ネタバレ含む)

物語はクリストファーロビンの幼少期から始まります。

イギリスにある100エーカーの森で、クリストファー・ロビン少年は寄宿学校に入るため友達のプー、ピグレット、イーヨー、ティガー、カンガとルー、ラビット、オウルに別れを告げます。「君たちのことはずっと忘れないと」」と約束をし、クリストファー・ロビン少年は100エーカーの森を去ります。

寄宿学校に入ってもプーたちみんなのことが忘れられず、授業中も上の空。そんな中家族の不幸が訪れます。父親の死です。幼くして一家の主人となったクリストファー・ロビンは自然と心を閉ざしていき、100エーカーの森のことも忘れていきます。

青年になったクリストファー・ロビンは素敵な女性に出会い結婚します。妻が妊娠すると、徴兵により戦場に駆り出され、しばしの間家族と離れ離れになります。命からがら家庭に戻ったクリストファーですが、笑顔は消え、ただただ日々の仕事をこなすだけの仕事人間になってしまいました。

さらに、社員のリストラを迫られ、危機的状況に立たされるクリストファー・ロビン。そんな中家族との絆も薄れ、娘と妻は次第にクリストファー・ロビンと距離をとっていきます。

仕事と家庭、どちらも絶望的な状況に立たされたクリストファー・ロビンの前に突如現れたのは、旧友のプーさんでした。

「僕の友達がいなくなっちゃったから一緒に探して欲しいんだ」。

プーさんのお願いに「僕は仕事があるんだ」とイライラを募らせるクリストファー・ロビン

そんなロビンにプーさんは「それは風船より大事なもの?」と問いかける。

大人になってすっかり変わってしまったクリストファー・ロビンに対し、昔と変わらぬ姿勢で接するプーさん。

そんなプーさんに徐々にクリストファー・ロビンの心が動かされていきます。

  

スタッフ

監督

監督はドイツ出身、現在49歳のマーク・フォースター監督。近年パッとした作品がなく、アクション作品などが目立っていましたが、実はこの監督、2004年にはジョニー・デップ主演の大人むけファンタジードラマ「ネバーランド」を監督しています。ファンタジーと現実の苦悩をうまく融合させることに長けている監督だと思います。 

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出演

主演はユアン・マクレガースコットランド出身。現在47歳です。

これまで数々の作品に出演していますが、代表作は「トレインスポッティング」、「スターウォーズシリーズ」、「ビッグ・フィッシュ」あたりでしょうか。

本作でも表情豊かな演技で、現実と幼少期の思い出との間で苦悩する大人を見事に演じています。

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 プーさんの声

プーさんの声を務めるのはジム・カミングス。プーさんの3代目の声優さんです。

この人は声優界では有名な方で、プーさんシリーズ以外にも著名なアニメーション作品で多数の声優を勤めています。

またなんと、ティガーの声も彼が担当しています。

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こちらに彼が声をあてた役がまとめられています。

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プーと大人になった僕」を見て思うこと

映画の出来としては満点とは言い難い点もたくさんあります。実際アメリカでは「子供向け映画に中途半端に毛が生えた作品」という酷評もあるようです。

しかし私は少しでも現在の仕事や生活に悩みがある大人全員にこの映画を見て欲しいと思っています。

朝同じ時間に起きて、同じ会社に向かい、サービス残業をして、クタクタになって家路につく。同じことを週5回繰り返し、週末には疲れ果てて寝てしまい、何もせずに土日が過ぎていく。

そんな繰り返しが60歳ほどまで続くという現実を突きつけられた時、先の人生に絶望を感じてしまった人は多いのではないでしょうか。

 

映画の中で繰り返し使われるセリフで「何にもしないってことは最高の何かにつながることなんだ」というセリフがあります。

この「何もしない」ということは“本当に何もしていない”のではありません。

 

子供の頃は何も言われなくても子供は遊びます。それは無理やり「遊ばされている」訳ではなく自ら「遊んで」います。

これは日々仕事で「タスク」や「義務」や「締め切り」に追われている大人から見ると「何もしていない」に等しい行為かもしれません。そして子供たちからしても「何もしていない」という認識のもとで、ただ「遊んで」いるのかもしれません。

しかしこの子供たちの「遊び」というのは「次の日にも繋がる遊び」であり、「新しい遊びに繋がる遊び」でもあり、先が見えないながらも「先に絶望する」ことはありません。

大人も「何もしない」を「たまにする」ことで、見えない「先」を見つけることが忙しい現代を生きる上でとても大事なことだと教えてくれる映画でした。

 

最近おもしろい映画、グッとくる映画見ましたか?

ピンと来ない方、ぜひ映画「プーと大人になった僕」を見に行ってみてください。

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